日本人の女性カップルが、日本で差別を受けたり、同性婚の法整備が進んでいない事を理由として、カナダで「難民認定」されたというニュースを読んで仰天しました。
理由は一定の理屈が通ったものでありつつも、「迫害」という激しい表現にまでなるのは「日本が進んでいる・遅れている」というレベルではない、価値観のもの凄い落差が存在するのでしょう。
本件については、プライバシー的な面で、これ以上解像度の高い情報が出てくるかは不明ですが、気になる事が山ほどあります。
しかし、一番衝撃的だったのは、今回の難民認定そのものよりも、文末の一節。
「他国で難民認定される日本人」が、毎年数十人もいるというのが、私には全く初耳であり、とても驚愕しました!
「理由についての統計はない」と書かれている通り、ちょっとネットで調べた程度では何もわかりませんでしたが、1950年代に「難民救済法」を裏技的に用いて米国に移住した人たちがいたという記事は見つかり、これはこれで大変興味深かったです。
難民として米国移住した日本人たち その1: 難民移民誕生の経緯
もしかすると、統計情報を出していないのは「ハッキング的手法」で他国の永住権を得られてしまう情報が広がるのを防ぐため、あえて出していないのかもしれません。
しかし、「日本人難民」が、SF作品上のifなどではなく「現実に存在する」という事には、大きなインパクトを感じずにはいられません。